ABOUT TOBICHI

トビチ商店街とは

飛び飛びの商店をつなぐ、
トビチ商店街というまちの再編集

老舗も新店舗も閉じたままの店舗もひっくるめて、地域としての「楽しい」をつくろう。

歩けないと不便だった時代があって、当時、商店街はまちの商業の中心だった。それから地方は、みるみる車社会になって「駐車場がないと不便」というのが地方の当たり前に変わりました。
そうすると、少し離れた広い場所に大型のショッピングモールができて、モールの中に新しいまちができた。とても便利だ。大型モールへの変化は地域の文化の変遷なんだと思います。

じゃあこれからの僕らのまちの商店街をどうしよう、と考える。大切なのは、きっとこれからのこと。昔の商店街を取り戻すっていう話ではない。あるいは、大型ショッピングモールのせいにする訳でもない。
どんな商店街が自分の街にあったら嬉しいか、を考えることが大切です。
商店街はたくさんの機能を持っています。昔の商店街もきっとそうでした。町のコミュニティの場所であり、買い物する場所であり、働く場所だったはず。子ども達は、商店主に見送られながら学校に行き、商店に寄り道をして帰る。

僕たちは商店街やこのまちに残る「小さな宝物」みたいな文化とか文脈なんかを活かしながら、次の商店街をつくりたい。商店街という言葉が持つ広さや考え方を拡張してもう少し広く捉えようと思います。歩いてもいいけれど、自転車で巡ると楽しいくらいの経済圏。
飛び飛びの商店をつないで、新たな価値観で商店街をつくる。商店街をショッピングストリートとしてではなく、場所を拡張しながらそのまちのコミュニティ空間として再定義していきます。

それを僕らは「トビチ商店街」と名付ける。

まちの未来

大切なのは、「このまちにどんな未来をつくりたいか」ということ。例えば、今から10年後の辰野町はどんな「まち」になっているだろう。

僕たちは、多様な人たち(日本人も外国人も旅行者もビジネスマンも地元の人も初めての人も、大人も子供も)がこのまちを歩いたり、自転車で行き交ったりする未来を想像したい。様々な価値観が許される多様な文化が生まれるまちにしたい。その方が、いろんな人にとって生きやすい「まち」だと思うから。

例えば、地元のBarなんかで地元の人と旅行者やビジネスマンが話をする。盛り上がって、「一緒に焚き火でもしようぜ」、という話になったりする。田舎だからこそできる「まちづくり」があります。アウトドアのフィールドが近く、空き店舗や空き家といったリソースがたくさんある。そこに仕事や文化が融合すればきっと面白い。

多様性を認めるためには、多様性に出会う必要があります。多様な価値観や文化が混じり合うことで、人々は調和していくことができる、と信じています。同じ文化、同じ背景の人たちだけで話していると、どんどん主語だけで話が通じるようになります。日本はハイコンテクストな社会と言われています。つまりは空気を読む文化。有言実行より、不言実行が美徳。

しかし、それは文化が同じ社会じゃないと通用しないのです。

全く違う文化・文脈を持った人が集まるからこそ、そこにある見えなかった文化が言語化される。それが大切。そして、様々な「好き」が集まることでまちは多様になり、寛容になっていくのです。文化は多様な方が、生きやすい。いろんな人が生きやすいまちがいいなと思う。

そのためには商店街が必要だ。サテライトオフィスや新しい会社、クラフト工房やbarやパン屋さんやごはん屋さん、服屋さんに自転車屋さん。宿もあった方がいいし、キャンプ用品店なんかもあると嬉しい。

商店街で商業を回していく。地域からいかにサステナブルな経済を作っていくか。
地域だからできるビジネスがあります。日本の地域が抱える課題は世界が抱える地域の課題になっていきます。少子高齢化、人口減少最先端の日本の地方を考えることはとても大切。

地域ではリソースが余ってくる。空き店舗や空き家もそうだし、土地や農地もそうだ。開発とは違うスキームで持続可能な暮らしを作るにはどうしたらいいか。自分たちの次の世代にどんな未来を残していくか。小さな商店街づくりから考えていく。

トビチ商店街はその旗印。
僕らが目指すのは、持続可能で、いろんな人が生きやすい優しいまちづくり。

ロゴマーク

まっすぐな道もあれば、
曲がった道もあるし、
背の高い店舗もあれば、
背の低い店舗もある。
開いてる店舗もあれば、
空いてる店舗もある。

そういうの全部で、
このまちの商店街。

ロゴの「トビチ」は、道を表しています。真っ直ぐな道もあれば、曲がった道もある。

白い点は開いてる商店、黒い点は空いてる商店。

背が高い商店もあれば、低い商店もある。
そこには、住民も、旅人もビジネスマンも日本人も外国人も様々な人がいる。

まちの入り口

オンライン上にできるつながりをオフラインに繋ぎ直すためには、オフラインの関係案内所が必要です。レンタサイクルやまちの案内の入り口になるようなサイクルステーションを整備します。

初めて町を訪れた方が 地域の人と話すアクションを取ることがしやすくなります。こうした地域での出会 いをデザインすることが、ツーリストや買い物客がその商店街を好きになるきっかけ作りになると思います。

立ち寄ってくださるだけでも嬉しいです。トビチ商店街は日々少しずつ変わっていきますので、「今」のトビチ商店街をお伝えできると思います。

グラバイステーション