トビチ商店街界隈では、12月7日という日にちはとても大切な意味を持つ。
それは、2019年の12月7日から始まる。この日、商店街で一緒に時間を過ごし、たくさんの人が楽しそうに歩く姿を目撃した人々は、10年後に今よりちょっとワクワクする日常が待っていることを体感した。
僕らが暮らすまちの商店街は、どんな風だったら、嬉しいだろう。
2019年12月7日、長野県辰野町でトビチmarketが開催された。21の空き店舗・空き家を使ったマーケット。県内外から53店舗のお店が集まった。
町内外から4000人を超える人たちが冬の辰野町を訪れてくれた。商店街に人が歩いている。それだけで嬉しい。
それだけで涙が出そうになる。メンバーの何人かは泣いていたし、メンバーの何人かは笑っていた。
トビチmarketは、「10年後の1日を」がコンセプト。まちは人だから、人が動けば、まちも動く。少しずつ少しずつ。
僕らが暮らすまちが、「みんなが生きやすいまち」だったら最高だ。10年後にそうなっていることを目指して、前向きに。
このまちには、未来を楽しみに今を生きている人たちがたくさんいる。あの1日をきっかけに、仲間になった人たちもたくさんいる。商店街の昔からのお店は今も地元の人に愛されているし、新しい仲間も約11店舗増えた。
12月7日は私たちにとって、ワクワクする未来へ一歩ずつ近づく、大切な1日だ。
このまちの1年は、あまりにも長い。たくさんの変化が毎日起こっているからだと思う。
子どもみたいに1年が長い。そんな尊い時間を大切にしながら、8年後の日常にこれからも想いを馳せたい。
たった1日の出来事を、68ページにまとめたトビチマーケットのアーカイブブックは👉こちら
※冊子verは○とen-shoutenにて1000円(税込)で販売しております。
Photo credit to Hizuru, You, Tomoko, Yuji